SNSでは、アルメニアとの緊張状態が続くアゼルバイジャンにトルコが派遣したシリア人傭兵(国民軍)を撮影したとされるビデオ映像が公開され、拡散された。
拡散された映像は二つ。
最初の映像には、シリア人戦闘員数百人を乗せた四輪駆動車数十台がアゼルバイジャン国内の基地を出発し、アルメニアとの国境地帯に向かっている様子が写されて、車列に声援を送る人々によるアゼリー語を聞き取ることができる。
2本目の映像には、負傷したシリア人戦闘員と思われる男性が「若者よ、君たち、そして君たちよ、アゼルバイジャンを見てみろ。若者よ、君たち、君たちよ、戦闘地域を離れるな。我々の喉元に目的があり、我々の喉元に拘束されている女たちがいる」と訴えて、アゼルバイジャンに来ないよう警告しているというもの。
しかし、タアッキド(9月27日付)によると、この映像は、アゼルバイジャンではなく、シリア国内で撮影されたもの。
映像の男性は、アスアド・アブドゥルハミード・イブラーヒーム(通称アブー・マスアブ・シャンナーン)という名前で、トルコの支援を受ける国民解放戦線に所属するシャームの鷹旅団のメンバーで、イドリブ県ザーウィヤ山地方での最近の戦闘で負傷し、アゼルバイジャンには行っていないという。
イブラーヒーム氏は、イドリブ市のハヤート病院で治療を受け、現在はイドリブ県ラアス・ヒスン村近郊におり、タアッキドは現地で撮影した写真を掲載した。
AFP, September 27, 2020、ANHA, September 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 27, 2020、Reuters, September 27, 2020、SANA, September 27, 2020、SOHR, September 27, 2020、Ta’akkid, September 27, 2020などをもとに作成。
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