イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから206日目を迎えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のカンスフラ村、ファッティーラ村、カフル・ウワイド村、スフーフン村を砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ハザーリーン村を砲撃した。
国民解放戦線が、タフタナーズ市東のアルビーフ村一帯に地雷を敷設しようとして潜入したシリア軍を撃退した。
一方、シャーム解放機構は、カフルタハーリーム町の住居複数棟で強制捜査を行い、住民1人を殺害、2人を負傷させた。
このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約60輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原各所を砲撃した。
これに対して、「決戦」作戦司令室は、シリア政府支配下のバフサ村、バイト・ハサヌー村を砲撃し、親政権民兵複数人が負傷した。
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ラタキア県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるクルド山地方のカッバーナ村の丘陵地帯、を砲撃した。
これに対して「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるアックー村などを砲撃した。
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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍のパトロール部隊がジャッバー村で近郊で、何者かが仕掛けた爆弾の爆発に巻き込まれて、兵士2人が死亡した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を2件(イドリブ県2件、ラタキア県0件、アレッポ県0件、ハマー県0件)確認したと発表した。
トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。
AFP, September 29, 2020、ANHA, September 29, 2020、al-Durar al-Shamiya, September 29, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, September 29, 2020、Reuters, September 29, 2020、SANA, September 29, 2020、SOHR, September 29, 2020などをもとに作成。
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