米主導の有志連合がイドリブ県をドローンでミサイル攻撃、フッラース・ディーン機構のアラブ人メンバー2人と子供1人を殺害(2020年10月15日)

イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(10月15日付)、アラビー・ジャディード(10月15日付)などは、複数の情報筋の話として米主導の有志連合所属の無人航空機(ドローン)が、シャーム解放機構によって軍事・治安権限が掌握されているイドリブ市西のアラブ・サイード村に向かう街道で、ヒュンダイ社のサンタフェ2台に対してミサイル攻撃を行った。

攻撃を受けた車は炎上し、乗っていた3人が死亡した。

死亡したのは、新興のアル=カーイダ系組織のフッラース・ディーン機構の幹部(シューラー評議会)の1人で「若年層法務研究所」なる組織を監督していたエジプト人カーディーのアブー・ザッル・ミスリー氏と、「総合治安局長」でモロッコ人のアブー・ユースフ・マグリビー、そして同乗していた子供1人。

なお、シリア人権監視団、バラディー・ニュース(10月15日付)によると、狙われたのは車1台で、攻撃を行ったドローンについても有志連合所属機と思われるとしている。

(追記)

シリア人権監視団は10月28日、ミスリー氏が死亡ではなく、重症を負っていたとしたうえで、搬送先のトルコで死亡した、と発表した。

AFP, October 15, 2020、ANHA, October 15, 2020、al-‘Arabi al-Jadid, October 15, 2020、Baladi News, October 15, 2010、al-Durar al-Shamiya, October 15, 2020、Reuters, October 15, 2020、SANA, October 15, 2020、SOHR, October 15, 2020、October 16, 2020、October 28, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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