トルコの支援を受ける国民解放戦線を主導するシリア・ムスリム同胞団系のシャーム軍団に近いムハッラル・ネット(10月18日付)は、シリアに駐留するトルコ軍部隊に近い複数の情報筋の話として、トルコ軍がムーリク市近郊でシリア軍の包囲を受けて孤立していた第9監視所からの撤退を決定したと伝えた。
同消息筋は、トルコ軍部隊が実際に撤退に向けた作業を開始したとしたうえで、数段階を経て、数日中に撤退を完了すると述べた。
トルコ軍部隊の撤退は、現状を踏まえたうえでの再展開で、今後のロシアによる停戦違反に備えるものだという。
トルコは、シリア軍によって包囲が続けられているムーリク市の監視所を維持することがふさわしくないと判断したと付言している。
これに関して、シリア人権監視団は、ムーリク市の第9監視所に駐留するトルコ軍部隊が、設備を解体するなどして、撤収に向けた準備を開始した。
AFP, October 18, 2020、ANHA, October 18, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 18, 2020、al-Muharrar al-I’lamiya, October 18, 2020、Reuters, October 18, 2020、SANA, October 18, 2020、SOHR, October 18, 2020などをもとに作成。
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