イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから234日目を迎えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のバルユーン村、バーラ村を砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
これに対して、「決戦」作戦司令室は、カフルナブル市に向けて移動中のシリア軍の車列を砲撃し、兵士3人を殺害した。
また、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市を砲撃し、レバノンのヒズブッラーの民兵1人を殺害、同じくシリア政府の支配下にあるダール・カビーラ村に対しても砲撃を行った。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のサルマーニーヤ村、ドゥワイル・アクラード村を砲撃した。
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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、サイダー・ジャウラーン村にあるシリア軍の拠点が何者かの襲撃を受け、兵士1人が死亡、複数が負傷した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を38件(イドリブ県15件、ラタキア県13件、アレッポ県3件、ハマー県7件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は35件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, October 25, 2020、ANHA, October 25, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 25, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 25, 2020、Reuters, October 25, 2020、SANA, October 25, 2020、SOHR, October 25, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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