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米国のジェフリー米国務省シリア問題担当特使はロシア軍のシャーム軍団基地爆撃を停戦違反と非難(2020年10月27日)

米国のジェームズ・ジェフリー国務省シリア問題担当特使は、10月26日にイドリブ県ドゥワイラ山にあるシャーム軍団の基地に対してロシア軍が実施した大規模爆撃について声明を出し、3月5日のロシアとトルコの停戦合意への違反だとして懸念を表明した。

声明のなかで、ジェフリー特使は、ロシア軍を「親体制部隊」(pro-regime forces)と呼んだうえで、「軍事的勝利を追求し続けることで、アサド体制、そしてロシアとイランの同盟者は周辺地域の安定を脅かしている…。親体制部隊の行動は紛争を長引かせ、シリア国民の苦しみを深いものとしている」と非難した。

そのうえで、国連安保理決議第2254号に基づいた停戦、和平プロセスへの指示を改めて表明し、「アサド体制とその同盟者たちは、シリア国民に対する無用で残忍な戦争を終わらせる時が来ている」と呼びかけた。

AFP, October 27, 2020、ANHA, October 27, 2020、al-Durar al-Shamiya, October 27, 2020、Reuters, October 27, 2020、SANA, October 27, 2020、SOHR, October 27, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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