イドリブ県の緊張緩和地帯(第1ゾーン)は、ロシア・トルコが3月5日の首脳会談で停戦に合意してから246日目を迎えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるM4高速道路沿線のアリーハー市、ザーウィヤ山地方のカンスフラ村、カフル・ウワイド村、マジュダリヤー村、マアッルバリート村、フライフィル村、スフーフン村、バイニーン村を砲撃し、アリーハー市で女児1人が死亡した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
これに対して「決戦」作戦司令室はシリア政府の支配下にあるカフルナブル市、ハザーリーン村、カフルルーマー村を砲撃した。
一方、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約25輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるカルアト・マディーク町、スカイラビーヤ市一帯を砲撃した。
これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のアンカーウィー村を砲撃した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を36件(イドリブ県14件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県10件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は36件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を4件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, November 6, 2020、ANHA, November 6, 2020、al-Durar al-Shamiya, November 6, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, November 6, 2020、Reuters, November 6, 2020、SANA, November 6, 2020、SOHR, November 6, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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