米軍が駐留するダイル・ザウル県ウマル油田からYPGが撤退、「石油施設防衛隊」が新たに進駐(2020年12月7日)

ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍が駐留するウマル油田に駐留していたシリア民主軍の人民防衛隊(YPG)が撤退、これに代わって「石油施設防衛隊」が新たに進駐した。

YPGは油田に掲げていたシリア民主軍とYPGの旗を降ろし、代わって「石油施設防衛隊」の旗が掲げられた。

「石油施設防衛隊」は、シリア民主軍に所属する組織で、米国が教練と装備を提供している。

その結成には、ダイル・ザウル県の住民(とりわけアラブ系部族)が独自の民兵組織を結成することを抑止する狙いもあるという。

AFP, December 7, 2020、ANHA, December 7, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 7, 2020、Reuters, December 7, 2020、SANA, December 7, 2020、SOHR, December 7, 2020などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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