新型コロナウイルスの新規感染者はシリア政府支配地域で136人、北・東シリア自治局支配地域で支配地域で85人、シャーム解放機構主体の反体制派とトルコの支配下にあるイドリブ・アレッポ県で139人、政府は公共の場所でのマスク着用を義務化、北・東シリア自治局支配地域で85人(2020年12月14日)

フサイン・アルヌース内閣の新型コロナウィルス感染症対策チームの会合が開催され、国営機関、公共交通機関、屋内の市場、ショッピング・センター、店舗、パン販売所でのマスク着用を義務づけることを決定、各県の県知事に対して本決定を実施するために必要な措置を関係機関と協力して講じるよう指示した。

また、保健省は政府支配地域で新たに136人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者56人が完治し、12人が死亡したと発表した。

なお、前日(12月13日)の新型コロナウイルス感染者数は152人、感知者数は57人、死亡数は14人だった。

これにより、12月14日現在の同地での感染者数は計9,302人、うち死亡したのは530人、回復したのは4,432人となった。

SANA(12月14日付)が伝えた。

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北・東シリア自治局の保健委員会(保健省に相当)は、支配地域で新たに85人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、感染者6人が完治し、7人が死亡したと発表した。

これにより、12月14日現在の同地での感染者数は計7,533人、うち死亡したのは234人、回復したのは1,078人となった。

新規感染者の性別の内訳は、男性46人、女性39人。

また地域の内訳は、ハサカ県のハサカ市8人、カーミシュリー市6人、マーリキーヤ(ダイリーク)市10人、ダルバースィーヤ市5人、ルマイラーン町2人、アームーダー市1人、ラッカ県のラッカ市11人、タブカ市22人、アレッポ県のマンビジュ市4人、シャフバー地区(タッル・リフアト市)17人。

ANHA(12月14日付)が伝えた。

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反体制系NGOの支援連携ユニットは、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事・治安権限を握る「解放区」とトルコ占領下の「オリーブの枝」地域と「ユーフラテスの盾」地域で12月14日に新たに139人の新型コロナウイルス感染者が確認される一方、267人が完治したと発表した。

新規感染者の内訳は、イドリブ県ジスル・シュグール郡3人、イドリブ郡25人、ハーリム郡43人、アリーハー郡3人、アレッポ県スィムアーン山郡18人、ジャラーブルス郡1人、バーブ郡9人、アフリーン郡22人、アアザーズ郡15人。

これにより、同地での感染者数は計18,774人、うち回復したのは9,330人、死亡したのは257人となった。

AFP, December 14, 2020、ACU, December 14, 2020、ANHA, December 14, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 14, 2020、Reuters, December 14, 2020、SANA, December 14, 2020、SOHR, December 14, 2020などをもとに作成。

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