イドリブ県では、ドゥラル・シャーミーヤ(12月26日付)によると、「決戦」作戦司令室の支配下にあるナイラブ村とシリア政府の支配下にあるタルナバ村を結ぶM4高速道路上に、トルコ軍がコンクリート製の防護壁を設置し、同高速道路を遮断した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
防護壁は、国境地帯にトルコ軍が設置したのと同じもの。
シリア軍と「イランの民兵」の挑発的な砲撃への対抗策だという。
また、シリア人権監視団によると、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約40輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。
ハマー県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザクーム村の農地で耕作機器に向けてミサイルを発射し、住民4人が死亡した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を29件(イドリブ県15件、ラタキア県6件、アレッポ県2件、ハマー県6件)確認したと発表した。
一方、トルコ側の監視チームは停戦違反を確認しなかった。
AFP, December 26, 2020、ANHA, December 26, 2020、al-Durar al-Shamiya, December 26, 2020、Ministry of Defence of the Russian Federation, December 26, 2020、Reuters, December 26, 2020、SANA, December 26, 2020、SOHR, December 26, 2020などをもとに作成。
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