ダマスカス郊外県では、ドゥラル・シャーミーヤ(1月12日付)によると、有力ビジネスマンの一人で「アブー・アリー・ハドル」として知られるターヒル・ハドル氏の民兵が、ヤアフール、にあるアサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏の自宅を急襲し、ビジネス関連の書類などを没収した。
ハドル氏の民兵は数日前にも、ラーマーク開発人道プロジェクト民間持株会社の事務所を急襲し、事業にかかる書類を没収していたという。
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ハドル氏は、マフルーフ氏が「戦争成金」として暗に批判するビジネスマンの1人。
タルトゥース県サーフィーター市出身。
2011年以前はサーフィーター市で鶏の販売業者だった。
反体制系のザマーン・ワスル(2020年6月23日付)によると、ハドル氏は、2011年の「アラブの春」波及以降の混乱のなかで、アサド大統領の弟のマーヒル・アサド少将が主導するシリア軍第4師団の密輸ネットワークを通じて、巨万の富を得たという。
AFP, January 12, 2021、ANHA, January 12, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 12, 2021、Reuters, January 12, 2021、SANA, January 12, 2021、SOHR, January 12, 2021、Zaman al-Wasl, June 23, 2020などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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