シリア政府支配下のダルアー県タファス市で重火器の引き渡しを拒否したイスラームの暁師団(自由シリア軍諸派)とシリア軍第4師団が激しく交戦、シリア軍兵士10人死傷(2021年1月24日)

ダルアー県では、シャーム・ネットワーク(1月24日付)、HFL(1月24日付)などによると、シリア政府の支配下にあるタファス市で、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の一つで、ハルドゥーン・ズウビー氏が率いるイスラームの暁師団(自由シリア軍諸派)が激しく交戦した。

第4師団は、イスラームの暁師団に重火器の引き渡しを要求し、22日から増援部隊を派遣し、圧力をかけていた。

また、複数の消息筋によると、シリア軍側は、要求に応じない若者らを、「決戦」作戦司令室の支配下にあるイドリブ県中北部に退去させるよう住民に求めていたという。

第4師団は1月24日早朝、治安出動し、タファス市に突入しようとしたが、イスラームの暁師団が抵抗したため、市の南側一帯に砲撃を開始し、激しい戦闘となった。

この戦闘で、シリア軍兵士3人が死亡、7人が負傷し、シリア軍第4師団は、ムザイリーブ町・タファス市の間に設置していた拠点4カ所の撤退を余儀なくされた(シリア人権監視団によると、その後シリア軍側の死者は11人に)。

また、シリア人権監視団によると、イスラームの暁旅団はシリア軍兵士3人を捕捉、第4師団の検問所1カ所を占拠した。

戦闘を受けて、バイト・アーラ村の元自由シリア軍戦闘員らが連帯を表明、ダルアー市ダルアー・バラド地区では攻撃に抗議するデモが発生した。

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同じく、ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるジャースィム市で爆弾が爆発し、住民1人が死亡した。

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ダマスカス郊外県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるカナーキル村で治安機関が、政府との和解に応じた反体制武装集団の元メンバー3人を拘束した。

AFP, January 24, 2021、ANHA, January 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 24, 2021、HFL, January 24, 2021、Reuters, January 24, 2021、SANA, January 24, 2021、SOHR, January 24, 2021、January 25, 2021などをもとに作成。

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