ハサカ県では、SANA(1月27日付)、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるハサカ市とカーミシュリー市では、シリア政府の支配下にあるいわゆる治安厳戒地区に対する人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の封鎖に抗議する大規模デモが行われ、数百人が参加した。
デモは、地元の名士、部族長、バアス党、職能組合などが呼びかけたもので、参加者は、シリア民主軍による治安厳戒地区への移動制限、食糧品搬入阻止に抗議の声を上げた。
しかし、ハサカ市では、シリア民主軍がデモ参加者に実弾を発砲するなどして介入し、強制排除を試みた。
その際、政府系のシリア・テレビのカメラマンが暴行を受けた。
一方、シリア人権監視団によると、ハサカ市南のティシュリーン油田で、シリア民主軍が、制止を振り切って逃亡を図った住民1人を射殺した。
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ラッカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるラッカ市のハズィーマ交差点一帯の違法住居70棟の住人70世帯を内務治安部隊(アサーイシュ)が強制的に立ち退かせたうえで、重機で住居を破壊した。
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ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下のシュハイル村で、シリア民主軍がシリア政府支配地域への密輸に関与していたとされるユーフラテス川東岸の水上通行所を襲撃、輸送船2籍を捕獲した。
AFP, January 27, 2021、ANHA, January 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2021、Reuters, January 27, 2021、SANA, January 27, 2021、SOHR, January 27, 2021、January 28, 2021などをもとに作成。
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