イドリブ県ではトルコ軍の拠点がオートバイに乗った正体不明の武装集団の発砲を受け兵士2人負傷(2021年1月31日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、アレッポ市とラタキア市を結ぶM4高速道路沿線のムハムバル村近郊のアブー・ズバイル村に設置されているトルコ軍の拠点が、オートバイに乗った正体不明の武装集団の発砲を受け、トルコ軍兵士2人が負傷した(このうち1人は2月3日に死亡した)。

一方、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るダーナー市の住宅街で、同機構の治安部隊が麻薬密輸業者と思われる指名手配者と撃ち合いとなり、隊員1人が死亡した。

治安部隊は戦闘の末、この指名手配者を逮捕した。

このほか、トルコ軍は、兵站物資を積んだ車輌約15輌をカフル・ルースィーン村に違法に設置されている国境通行所からシリア領内に新たに進入させた。

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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府支配下のタスィール町にある空軍情報部の検問所が何者かの発砲を受けた。

また、同町では、シリア政府との和解に応じた反体制武装集団の元メンバー1人が何者かに銃で撃たれて死亡した。

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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、1月30日深夜から31日未明にかけて、ジャッバー村にあるシリア軍の拠点が正体不明の武装集団の襲撃を受けた。

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スワイダー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるスワイダー市で、大統領選挙拒否、「イランの民兵」の排斥を求める落書きが発見された。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を18件(イドリブ県10件、ラタキア県5件、アレッポ県2件、ハマー県1件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は17件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, January 31, 2021、ANHA, January 31, 2021、al-Durar al-Shamiya, January 31, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, January 31, 2021、Reuters, January 31, 2021、SANA, January 31, 2021、SOHR, January 31, 2021、February 3, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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