親政権サイトは政府の粛清に晒されているビジネスマンのラーミー・マフルーフ氏(アサド大統領のいとこ)の大統領選挙への出馬とバアス党家族支配根絶をめざすとする声明を掲載(2021年2月8日)

親政権サイトの一つバフルーリーヤ・ニュースはフェイスブック(https://www.facebook.com/albahluliaNews7777/)を通じて「声明第1号」なる声明を掲載した。

声明は「シリア国内のラーミー・マフルーフの追随者と支持者によるバアス党へのクーデタ計画が始まった」と題されて、一昨年末から当局の粛清に直面しているアサド大統領のいとこでビジネスマンのラーミー・マフルール氏を今年半ばに予定されている大統領選挙の候補者とすることに同意するとしたうえで、①バアス党の根絶、②家族支配の廃止と近代的民主主義の確立、③治安機関の解体、④シリア人の殺害に関与した全員の処罰、⑤経済復興、アニーサ・マフルーフ大統領夫人の親戚と彼女が支援する戦争成金によって略奪された国家の財産の回復、⑥石油電力部門の復興、⑦パン生産の支援、⑧配給用スマート・カードの廃止、⑨シリアの「真の友好国」による復興支援の確保、⑩国連憲章第7章に依拠したすべての緩衝国の排除、を掲げている。

AFP, February 8, 2021、ANHA, February 8, 2021、al-Durar al-Shamiya, February 8, 2021、Reuters, February 8, 2021、SANA, February 8, 2021、SOHR, February 8, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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