国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、米ニューヨークの国連本部で、シリアに「アラブの春」が波及してから3月15日で10年が経つのに合わせて会見を行い、「悪夢のような出来事」(living nightmare)の政治的解決に向けた交渉に対する国連の決意を改めて表明した。
グテーレス事務総長の主な発言は以下の通り:
10年に及ぶ紛争の後、世界的パンデミックのただ中で、そして絶え間ない新たな危機に直面し、シリアがトップページで取り上げられることはなくなった…。だが、今も悪夢のような状態が続いている。
シリアがどれほど荒廃したかを完全に理解することは不可能だ。だが、シリアの人々は今世紀に世界が目の当たりにしたいくつもの深刻な犯罪に耐えてきた。
残虐行為の規模に良心は傷む。シリアに持続可能な平和が可能かどうかを説明するために、加害者たちは集わねばならない。
さらなる人道アクセスが必要だ。すべて場所で、困窮するすべて人に到達するために、越境(クロスボーダー)での支援を強化することが不可欠だ。
当事者には、共通の基盤を見つけ、すべてのシリア人が長年にわたる紛争状態を乗り越えようとしていることを認識するチャンスがある。
それには、持続的で強力な外交対話を通じて、国際社会における格差を埋める必要があるだろう…。そうすることに失敗したら、シリアの人々をさらに絶望させるだろう。そうしたことを生じさせてはならない。
AFP, March 11, 2021、ANHA, March 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 11, 2021、Reuters, March 11, 2021、SANA, March 11, 2021、SOHR, March 11, 2021などをもとに作成。
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