SANA(3月27日付)は、イドリブ県とアレッポ県の当局が、シリア軍とシリア赤新月社との連携のもと、3月25日にサラーキブ市・タルナバ村間(イドリブ県)とアブー・ザンディーン村(アレッポ県)で再開させた通行所に関して、両県で活動を続ける「テロ組織」が反体制派支配地からの退去を希望する住民の移動を阻止しているとしたうえで、25日から27日までの3日間で住民の移動はなかったと伝えた。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるマジュダリヤー村一帯を砲撃し、シャーム解放機構の戦闘員5人を殺害、4人を負傷させた。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
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ダルアー県では、シリア人権監視団によると、シリア政府の支配下にあるダルアー市近郊で、治安当局に協力していた男性1人が正体不明の武装集団の発砲を受けて死亡した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を15件(イドリブ県7件、ラタキア県2件、アレッポ県3件、ハマー県3件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は15件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, March 27, 2021、ANHA, March 27, 2021、al-Durar al-Shamiya, March 27, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 27, 2021、Reuters, March 27, 2021、SANA, March 27, 2021、SOHR, March 27, 2021などをもとに作成。
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