フール・キャンプでのダーイシュのセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦が続き、アルジェリア人アミール逮捕(2021年4月1日)

ハサカ県では、ANHA(4月1日付)によると、北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍所属組織とともに、フール・キャンプでのダーイシュ(イスラーム国)のセル摘発と治安回復を目的とした「人道と治安」作戦を継続した。

5日目となる4月1日は、第6、8ブロックで捜索活動が行われた。

シリア人権監視団によると、内務治安部隊は、アルジェリア出身でシャッダーディー地区の軍事アミールを名乗るムハンマド・アブドゥッラフマーン・シャリーフ・ダッバーフ氏らを新たに逮捕した。

同監視団によると、これまでに拘束されたダーイシュ・セルの幹部・メンバーは78人。

また、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域のカナアーン・バラカート内務委員長(内務大臣に相当)を代表とする使節団が作戦現場を視察するために、キャンプを訪問した。
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トルコで活動する独立系シンクタンクのジュスール研究所が2020年9月1日に発表したレポートによると、フール・キャンプは6つの区画、8つのブロックから構成されている。

6つの区画のうち、第1区には、ダーイシュ(イスラーム国)とつながりがない国内避難民(IDPs)、第2区と第3区にはイラク難民、第4区にはダーイシュとつながりがあるとされるIDPs、第5区には欧州出身のダーイシュ戦闘員の家族、そして第6区にはそれ以外の外国人戦闘員の家族が収容されている。

一方、8つのブロックのうち、第1、2、3、7ブロックにはイラク人難民が、第5、6、8ブロックにはシリア人IDPsが、第4ブロックにはイラク人難民とシリア人IDPsの両方が収容されている。

また、この8ブロックとは別に、シリア、イラク以外の国の出身者が収容されている。

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一方、SANA(4月1日付)によると、北・東シリア自治局の支配下にある県南部のシャーリカ村、アッターラ村、ガルブ村でシリア民主軍が住民15人を拘束、米軍が基地を設置しているシャッダーディー市に連行した。

AFP, April 1, 2021、ANHA, April 1, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 1, 2021、Reuters, April 1, 2021、SANA, April 1, 2021、SOHR, April 1, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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