ハサカ県では、ANHA(4月20日付)によると、トルコの占領下にあるラアス・アイン市で4月17日から続いているシリア国民軍戦闘員どうしの衝突に、トルコ軍が介入し、シリア国民軍の戦闘員と家族、そして支持者100人以上を逮捕、トルコ領内に連行した。
複数の消息筋によると、2019年のトルコによる占領以降、ラアス・アイン市で治安警察活動に従事しているといういわゆる「軍規市民警察」が、トルコ軍の装甲車50輌と四輪駆動車20輌の支援を受けて、大規模な摘発を行ったという。
逮捕された戦闘員の多くは、東部自由人連合のメンバーとその家族。
一方、シリア人権監視団によると、逮捕されたのは数十人で、スルターン・ムラード師団、ハムザ師団、東部自由人連合のメンバー。
逮捕に先だって、市内に 外出禁止令が発出されていたという。
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SANA(4月17日付)によると、戦闘は4月17日に密輸監視用の検問所の管理をめぐってシリア国民軍に所属する北の鷹旅団とスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしの間で始まった。
SANA(4月18日付)によると、戦闘は4月18日にも続き、複数人が死傷した。
一方、シリア人権監視団によると、戦闘はスルターン・ムラード師団の戦闘員どうしによって始められた。東部自由人連合、ハムザ師団が介入したことで激化したという。
ANHA(4月19日付)も当初、スルターン・ムラード師団の戦闘員の戦闘と伝えていた。
だが、ANHA(4月20日付)は、東部自由人連合がラアス・アイン市内で、ハサカの盾旅団に所属する女性メンバーに対して検問を行ったことが戦闘のきっかけだったと伝えた。
AFP, April 20, 2021、ANHA, April 19, 2021、April 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 20, 2021、Reuters, April 20, 2021、SANA, April 17, 2021、April 18, 2021、April 20, 2021、SOHR, April 20, 2021などをもとに作成。
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