ダイル・ザウル県ブーカマール市近郊でシリア軍・「イランの民兵」とシリア民主軍が交戦、米主導の有志連合が介入し爆撃(2021年4月24日)

ダイル・ザウル県では、アイン・フラート(4月24日付)によると、シリア軍共和国護衛隊と「イランの民兵」が、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍と、シリア政府の支配下にあるブーカマール市近郊のユーフラテス川を挟んで砲撃戦となった。

戦闘は、スィヤール村の水上通行所近くで、石油などの物資の密輸をめぐる対立が発端となり発生した。

これに対して、米主導の有志連合の戦闘機複数機が介入し、ユーフラテス川西岸のシリア軍と「イランの民兵」の拠点複数カ所に対して爆撃を行った。

この爆撃で、車輌1台が被弾し、乗っていたシリア軍士官(中尉)1人と「イランの民兵」3人(イラン人)が死亡した。

一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合が、ウマル油田一帯でシリア民主軍とともに軍事演習を行った。

AFP, April 24, 2021、ANHA, April 24, 2021、‘Ayn al-Furat, April 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, April 24, 2021、Reuters, April 24, 2021、SANA, April 24, 2021、SOHR, April 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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