アサド大統領は、首都ダマスカスの大統領公邸で、パレスチナ諸派の指導者や代表らからなる使節団と会談した。
SANA(5月20日付)によると、会談では、パレスチナ情勢の進捗、パレスチナ人民に対するイスラエルの継続的な攻撃、エルサレムの占領とパレスチナ人の強制退去などについて主に意見が交わされた。
アサド大統領は使節団に対して、イスラエル政体は和平という言葉、対話を理解せず、この地域におけるその存在は、諸国民へのテロ、権利侵害に基づいていると非難したうえで、シリアがパレスチナ問題を中心的な問題と位置づけ、自衛と権利回復のためパレスチナ人民の闘争と合法的な抵抗を引き続き支持すると改めて強調した。
これに対して、パレスチナの使節団は、一部西欧諸国とイスラエル占領政体の支援を受けるテロ組織との戦いにおけるシリアの不屈の精神が、パレスチナ人民の不屈の精神を強化することに寄与していると述べ、パレスチナ人民とその抵抗への支援を引き続き求めた。
また、イスラエルによる最近のパレスチナでの虐殺や破壊行為は、抵抗という選択肢こそが奪われた権利と土地を回復するための基礎をなしていることを再認識させたと付言した。
パレスチナ使節団の参加者は、イスラーム聖戦機構のズィヤード・ナッハーラ書記長、パレスチナ人民解放戦線総司令部派(PFLP-GC)のタラール・ナージー書記長補、パレスチナ人民解放戦線(PFLP)のフアード・マラーガ副書記長、パレスチナ民主解放戦線(DFLP)のファフド・スライマーン副書記長、サーイカ機構のムイーン・ハーミド書記長、パレスチナ人民闘争戦線のハーリド・アブドゥルマジード書記長、ファタハ・インティファーダのズィヤード・サギール書記長、パレスチナ解放戦線のユースフ・マクダフ書記長、ファタハのサミール・リファーイー中央委員会委員。
AFP, May 20, 2021、ANHA, May 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, May 20, 2021、Reuters, May 20, 2021、SANA, May 20, 2021、SOHR, May 20, 2021などをもとに作成。
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