アレッポ県マンビジュ市での抗議デモを受け、シリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会は徴兵制を停止すると発表(2021年6月2日)

アレッポ県では、ANHA(6月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で、5月31日から続いていた住民による徴兵制反対のデモへの対応を協議うするため、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会、北・東シリア自治局傘下のマンビジュ民政評議会(マンビジュ市および同市郊外民主民政評議会)、地元の名士や部族長が会合を開いた。

会合後、マンビジュ軍事評議会のムハンマド・アブー・アーディル司令官は、北・東シリア自治局の代表、地元の名士や部族長の立ち会いのもとに声明を発表し、徴兵制を停止すると宣言する一方、今回のデモでの逮捕者を解放するとともに、デモ参加者への発砲の背景を調査する委員会を設置することを明らかにした。

アブー・アーディル司令官が読み上げた声明の内容は以下の通り。

我々は、マンビジュ市およびその郊外において困難な状況下で暮らしている。人民の正当な要求を求めて街頭に出た住民のなかに死傷者が出てしまったこの2日間の我らの町での遺憾な出来事を受け、みなが殉教者が流した血、マンビジュ市と住民の治安と安全のために道義的・人道的責任を負う必要がある。

まず、我々民政評議会、軍事評議会、部族長、名士は最初に自らを慰めたい。マンビジュ市およびその郊外の住民を慰め、彼らが受けた傷のために彼らと寄り添い、負傷者の一刻も早い回復を願う。そして、こうした念に基づき、マンビジュ市およびその近郊のすべての部族と、民政評議会、軍事評議会との拡大会合が開かれた。部族長と名士の希望、提案に応じて、この町の治安と安定、住民の平和、共生を維持し、内乱を生き埋めにし、流血を食い止めたいがために、この会合では以下のことが合意された。
1. マンビジュ市とその近郊における自衛義務活動への取り組みを中断し、これを検討、議論に付す。
2. 最近に事件におけるすべての逮捕者を釈放する。
3. 発砲が行われた背景を調査し、それに関与した者すべてを処罰するための委員会を設置する。

 

アレッポ県では、ANHA(6月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるマンビジュ市で、5月31日から続いていた住民による徴兵制反対のデモへの対応を協議うするため、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍傘下のマンビジュ軍事評議会、北・東シリア自治局傘下のマンビジュ民政評議会(マンビジュ市および同市郊外民主民政評議会)、地元の名士や部族長が会合を開いた。

会合後、マンビジュ軍事評議会のムハンマド・アブー・アーディル司令官は、北・東シリア自治局の代表、地元の名士や部族長の立ち会いのもとに声明を発表し、徴兵制を停止すると宣言する一方、今回のデモでの逮捕者を解放するとともに、デモ参加者への発砲の背景を調査する委員会を設置することを明らかにした。

アブー・アーディル司令官が読み上げた声明の内容は以下の通り。

https://hawarnews.com/ar/uploads//2021/06/02/111409_byan-mjls-almdny-walaskry-2-6-2021-e280ab28129e280ac-e280abe280ac.jpg

我々は、マンビジュ市およびその郊外において困難な状況下で暮らしている。人民の正当な要求を求めて街頭に出た住民のなかに死傷者が出てしまったこの2日間の我らの町での遺憾な出来事を受け、みなが殉教者が流した血、マンビジュ市と住民の治安と安全のために道義的・人道的責任を負う必要がある。

まず、我々民政評議会、軍事評議会、部族長、名士は最初に自らを慰めたい。マンビジュ市およびその郊外の住民を慰め、彼らが受けた傷のために彼らと寄り添い、負傷者の一刻も早い回復を願う。そして、こうした念に基づき、マンビジュ市およびその近郊のすべての部族と、民政評議会、軍事評議会との拡大会合が開かれた。部族長と名士の希望、提案に応じて、この町の治安と安定、住民の平和、共生を維持し、内乱を生き埋めにし、流血を食い止めたいがために、この会合では以下のことが合意された。
1. マンビジュ市とその近郊における自衛義務活動への取り組みを中断し、これを検討、議論に付す。
2. 最近に事件におけるすべての逮捕者を釈放する。
3. 発砲が行われた背景を調査し、それに関与した者すべてを処罰するための委員会を設置する。

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北・東シリア自治局は声明を出し、ANHA(6月2日付)によると、マンビジュ市での抗議デモに関して、「シリアの体制、トルコの支援を受ける傭兵、そしてトルコそのものによって、この地域の安定を破壊しようとする動きが続けられている」としたうえで、デモを住民の利益に反する方向へと導いたと非難した。

その一方で、「自治局の社会契約憲章において平和的抗議活動やデモの権利は保障されている」と付言、住民に対して、いかなる当事者が抗議行動に乗じ、治安を見出そうとすることも阻止し、内乱と分断への試みに警戒するよう呼びかけた。

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ラッカ県では、ANHA(6月2日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるタブカ市の部族長と名士らが共同声明を出し、マンビジュ市での抗議デモに関して、徴兵制の改正に向けた取り組みが行われるなかでの「外国のアジェンダと結びつい破壊行為」とし、これを非難した。

AFP, June 2, 2021、ANHA, June 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 2, 2021、Reuters, June 2, 2021、SANA, June 2, 2021、SOHR, June 2, 2021などをもとに作成。

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