ハマー県では、SANA(6月20日付)によると、イドリブ県に展開する「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるジューリーン村を砲撃し、女児1人が死亡、父親が負傷した。
ジューリーン村に着弾した砲弾は25発に及んだ。
シリア人権監視団によると、砲撃を行ったのはシリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体の「決戦」作戦司令室。
また、新興のアル=カーイダ系組織の一つアンサール・イスラームもジューリーン村一帯を砲撃した。
これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるガーブ平原のヒルバト・ナークース村、アンカーウィー村一帯を砲撃した。
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イドリブ県では、シリア人権監視団によると、トルコ軍が「決戦」作戦司令室によるジューリーン村(ハマー県)への砲撃に合わせて、県南部一帯を砲撃した。
また、SANA(6月20日付)によると、「テロ組織」がシリア政府の支配下にあるタッルマンス村を砲撃、砲弾5発が着弾した。
シリア人権監視団によると、これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山のバーラ村、フライフィル村、バイニーン村、ファッティーラ村一帯、M4高速道路沿線のアリーハー村一帯を砲撃、フライフィル村で戦闘員1人が死亡、2人が負傷した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を34件(イドリブ県18件、ラタキア県10件、アレッポ県2件、ハマー県4件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は32件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, June 20, 2021、ANHA, June 20, 2021、al-Durar al-Shamiya, June 20, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, June 20, 2021、Reuters, June 20, 2021、SANA, June 20, 2021、SOHR, June 20, 2021などをもとに作成。
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