チェチェン人やレバノン人からなるジュヌード・シャームのムスリム・アブー・ワリード・シーシャーニー指導者は声明を出し、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構によってイドリブ県からの退去を求められていることが事実だと述べる一方、組織としての犯罪への関与を否定した。
2ページに及ぶ声明のなかで、シーシャーニー指導者は、次のように主張した。
我々は問題を告知せずに解決しようと試みた。だが、シャーム解放機構広報関係局の報道官が突如として、我々との間で起きたことを承知していないような発言を行い、無垢な我々に疑いを向けた…。我々はイスラーム教徒らに対して何が起きたかを明確にしておく必要があると考えた。
そうだ、シャーム解放機構の総合治安機関の高官からの召喚状が我々のもとに届いた。
次の日…、総合治安機関は私にこう言って、組織を解体し、イドリブから立ち去るよう要求してきた。「これは最終決定で、この決定を再考することは許されない」。これに対して、私は尋ねた。「理由は何なのか」…。しかし、納得のいく正当な理由は得られなかった。
この地域を掌握するシャーム解放機構は、みなを自分たちに従わせようとしている。
多くの組織がシャーム解放機構、シャーム自由人イスラーム運動、シャーム軍団、アンサール・シャーム、さらにはトルキスタン・イスラーム党と対立していると見なされているのに、恣意的に狙われている。なぜ、彼らは私だけにイドリブから去るよう求めてくるのか?
彼らのもとに誤った情報が行っている。シャーム解放機構が話していたカフルタハーリーム町の銀行強盗の犯人は、我々と何の関係もない。我々とこれらの犯罪、そしてこれらの犯罪者との間には何の関係もない。我々はこのことで我々を一切疑って欲しくない。
ジュヌード・シャーム大隊は、市民の間で広く知られ、愛されている。彼らは我々の組織が良いと言っている。人々は我々が汚れとは無縁で、ムジャーヒディーンの名を汚したことがないと知っている…。
我々がなぜ、アッラーの法(シャリーア)を自らに適用せずに、自らを犠牲しなければならないのか? 我々がこうした処遇に値するほどの存在だとは考えていない。
AFP, July 2, 2021、ANHA, July 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 2, 2021、Reuters, July 2, 2021、SANA, July 2, 2021、SOHR, July 2, 2021などをもとに作成。
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