イドリブ県ではシリア軍の砲撃で住民7人死亡、ロシア軍がトルコ軍の拠点近くを爆撃、住民はトルコの沈黙に抗議するデモ(2021年7月22日)

イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のイブリーン村を砲撃し、女性1人と子供3人を含む住民7人が死亡した。

「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。

ロシア軍戦闘機1機がバーラ村一帯を3回にわたって爆撃した。

ロシア軍の爆撃は、トルコ軍の拠点が設置されている一帯にも及んだ。

こうしたなか、ドゥラル・シャーミーヤ(7月22日付)が複数の活動家の話として伝えたところによると、ザーウィヤ山地方の住民がバイルーン村に設置されているトルコ軍の拠点近くで、シリア軍による連日の攻撃に対して沈黙を続けるトルコの姿勢に抗議するデモを行い、タイヤを燃やすなどして抗議の意思を示した。

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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県17件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県3件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は26件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を18件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, July 22, 2021、ANHA, July 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 22, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 22, 2021、Reuters, July 22, 2021、SANA, July 22, 2021、SOHR, July 22, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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