イドリブ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室支配地各所に基地や拠点を設置しているトルコ軍が、シリア政府の支配下にあるマアッラト・ヌウマーン市およびその一帯に対して20発の迫撃砲を発射した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
トルコ軍はまたザーウィヤ山地方各所に設置されているシリア軍の拠点に対しても砲撃を行った。
これに対して、シリア軍は「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方のマアッルバリート村、カンスフラ村を砲撃した。
またロシア軍戦闘機もバーラ村に対して6回の爆撃を実施した。
爆撃はバーラ村に設置されているトルコ軍拠点一帯に対して行われた。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を28件(イドリブ県17件、ラタキア県7件、アレッポ県2件、ハマー県2件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は26件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を13件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, July 23, 2021、ANHA, July 23, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 23, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, July 23, 2021、Reuters, July 23, 2021、SANA, July 23, 2021、SOHR, July 23, 2021などをもとに作成。
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