アントニー・ブリンケン米国務長官は報道声明で、シリアの刑務所、刑務所の運営に関与してきた治安機関や高官、親政権民兵、反体制武装集団とその指導者を新たに制裁対象に追加すると発表した。
米財務省が発表した報道声明によると、外国資産管理室(OFAC)が制裁対象に追加したのは以下の施設、機関、個人。
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ブリンケン国務長官や財務省の声明によると、サイドナーヤー刑務所への制裁は、シリアでの危機発生以来、拷問をはじめとする残忍で、非人道的で、下劣な処遇や処罰、超法規的な刑の執行などの人権侵害に関与してきたのが理由。
これらの犯罪が行われたことは、「シーザー」を名乗る離反兵が撮影した、シリア国内の刑務所で11,000人が組織的に処刑されたことを示す写真、国連のシリアに関する独立国際調査委員会の報告によって示されているという。
また、アリーン連隊は2020年のシリア軍によるイドリブ県奪還作戦に参加した民兵の一つで、この作戦によって多くの市民が避難を余儀なくされたという。
一方、東部自由人連合は、トルコの支援を受けるシリア国民軍に所属する武装集団の一つで、拉致、拷問などの人権侵害、略奪といった犯罪行為に関与、とりわけシリアのクルド人がその被害を受け、ダーイシュ(イスラーム国)の元メンバーを取り込んできたという。
アフマド・イフサーン・ファイヤード・ハーイスは、アレッポ県内の東部自由人連合の刑務所を管理、ヤズィーディー教徒の女性や子供の人身売買、ダーイシュ元メンバーの統合に関与。
ラーイド・ジャースィム・ハーイスはアフマド・イフサーン・ファイヤード・ハーイスのいとこで、略奪、略奪品の転売に関与、ダーイシュの元司令官でもあるという。
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米国がシリアに対して追加制裁を科すのは、アサド大統領の再選後初めて。
AFP, July 28, 2021、ANHA, July 28, 2021、al-Durar al-Shamiya, July 28, 2021、Reuters, July 28, 2021、SANA, July 28, 2021、SOHR, July 28, 2021などをもとに作成。
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