ダルアー県では、HFL(8月3日付)やシリア人権監視団によると、シリア軍の代表と武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表するハウラーン中央委員会がロシアの仲介のもとに停戦交渉を再開させた。
前日の交渉決裂を受けて、ハウラーン中央委員会は、ダルアー市ダルアー・バラド地区に、①ロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団第8旅団に加えて、第15師団と軍事情報局の民兵を展開させること、②捜索活動については、ハウラーン中央委員会側のメンバーの同行もと、一部住宅のみに限定して行うこと、するかたちでを新たに提案した。
同地では、シリア軍による攻撃再開を恐れて、住民の避難が続いているという。
こうしたなか、シリア政府の支配下にあるナワー市、タファス市一帯、ダルアー市ダルアー・バラド地区一帯などでシリア軍と元反体制武装集団メンバーが散発的に交戦、シリア軍が砲撃を行った。
また、ウンム・マヤーズィン町、ナイーマ村を結ぶ街道に設置されているシリア軍の検問所が何者かによって仕掛けられた爆弾の爆発で破壊された。
一方、タファス市では、シリア軍による封鎖が続いているダルアー市ダルアー・バラド地区との連帯を訴える抗議デモが行われた。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、シリア軍が「決戦」作戦司令室の支配下にあるカフルタアール村、カフル・アンマ村、タカード村、バイタルーン村、カフル・ヌーラーン村などを砲撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
AFP, August 3, 2021、ANHA, August 3, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 3, 2021、HFL, August 3, 2021、Reuters, August 3, 2021、SANA, August 3, 2021、SOHR, August 3, 2021などをもとに作成。
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