ロシア軍使節団がダルアー市で武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会と会合を開き、シリア軍との停戦交渉を14日に再開するを決定(2021年8月13日)

ダルアー県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍使節団がダルアー市で武装解除を拒否する元反体制武装集団メンバーを代表する中央委員会と会合を開き、シリア軍との停戦交渉を14日に再開するを決定した。

この決定を受け、ダルアー市ダルアー・バラド地区などで続く戦闘は小康状態となったが、ジャースィム市に対して、シリア軍第4師団が砲撃を行った。

一方、ウンム・マヤーズィン町では、ロシアの支援を受けるシリア軍第5軍団第8旅団の兵士がダルアー市で軍事情報局によって拘束されたことに抗議するデモが発生し、デモ参加者は首都ダマスカスとダルアー市を結ぶ街道を封鎖した。

軍事情報局によって拘束された兵士はウンム・マヤーズィンの出身。

ドゥラル・シャーミーヤ(8月12日付)によると、デモには約20人が参加した。

**

ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を26件(イドリブ県13件、ラタキア県4件、アレッポ県3件、ハマー県6件)確認したと発表した。

シリア政府によると、停戦違反は20件。

一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。

AFP, August 13, 2021、ANHA, August 13, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 13, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, August 13, 2021、Reuters, August 13, 2021、SANA, August 13, 2021、SOHR, August 13, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

SyriaArabSpring

Recent Posts