イラクのファーリフ・ファイヤード内閣国家安全保障担当顧問兼人民動員評議会議長がシリアを訪問し、首都ダマスカスの大統領府でアサド大統領と会談した。
SANA(8月16日付)によると、ファイヤード氏は、ムスタファー・カーズィミー首相の親書をアサド大統領に手渡した。
親書は、今月末にバグダードで開催される周辺諸国首脳会議にかかるもので、同会議とその議事においてシリア・イラク両国の連携が重要である旨が記されていた。
会談では、「テロとの戦い」、国境警備などにおける二国間関係を強化するための措置について協議、これらの措置が治安レベルだけでなく、両国通商の継続にも資するもので、両国民に利益をもたらす要素であることが確認された。
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アサド大統領とファイヤード氏の会談が報じられた直後、イラク外務省は声明を出し、「人民動員隊によるアサド大統領への招待を関知していない」としたうえで、「正式な招待状はカースィミー首相からの正式に文書で送られるもので、いかなる者にもこうした招待状を送る権限はない」と発表し、アサド大統領の首脳会議に招待していないとの姿勢を示した。
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ドゥラル・シャーミーヤ(8月16日付)などによると、イランはシリアのアサド大統領の出席を画策したが、サウジアラビア、UAE、そしてフランスがこれを拒否したという。
AFP, August 16, 2021、ANHA, August 16, 2021、al-Durar al-Shamiya, August 16, 2021、Reuters, August 16, 2021、SANA, August 16, 2021、SOHR, August 16, 2021などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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