ダイル・ザウル県では、シリア人権監視団によると、イラク・シャーム・イスラーム国(ダーイシュ)が、シャームの民のヌスラ戦線など反体制武装集団を放逐し、ダイル・ザウル市東部入り口に位置するハラビーヤ交差点、工場(マアーミル)地区交差点を掌握後、シリア政府が支配するダイル・ザウル市内の街区に通じるジュナイナ通行所を制圧し、シリア軍と対峙した。
また同県西部では、ダーイシュが進軍を続け、ムハイミーダ村、ハワーイジュ・ブーマスア村、ヒサーン村を制圧したほか、タービヤ村、ジュダイド・アカイダート村の奪還を試みるヌスラ戦線などと交戦した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、ヌッブル市の複数カ所をジハード主義武装集団が砲撃し、迫撃砲弾2発が着弾した。
これに対居て、軍はウンム・アマド村をヘリコプターで空爆し、子供11人と女性2人が死亡した。
さらに軍の戦闘機は、アレッポ市ブアイディーン地区、ハンダラート・キャンプなどを空爆する一方、アレッポ市ザフラー地区の空軍情報部周辺、ライラムーン地区、シャイフ・ナッジャール市・ブライジュ村交差点で、軍、国防隊、クドス旅団(パレスチナ人)、ヒズブッラー戦闘員が、シャームの民のヌスラ戦線、ムハージリーン・ワ・アンサール軍などと交戦した。
一方、アレッポ市西部一帯では、シャリーア委員会による水道遮断が7日目に入った。
『ハヤート』(5月12日付)によると、この措置は、シリア政府が支配するアレッポ市西部のラインラインを遮断するとともに、シャームの民のヌスラ戦線などジハード主義武装集団が占拠する地域への水道供給を確保するためのものだという。
他方、SANA(5月11日付)によると、アレッポ市サイフ・ダウラ地区、ライラムーン地区、ラーシディーヤ地区、アズィーザ村、マアッラト・アルティーク村、アターリブ市、ハーン・アサル村、ナアーム丘一帯、フワイジャ村、ジュッブ・サファー村、ジュッブ・ガブシャ村、タッル・ティブル村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ヒムス県では、シリア人権監視団によると、ヒムス市旧市街の「停戦合意」に従って反体制武装集団が向かったダール・カビーラ村を軍が砲撃した。
またヒムス市ワアル地区で、軍と反体制武装集団が交戦した。
一方、『ハヤート』(5月12日付)は、複数の反体制消息筋の話として、ヒムス市ワアル地区における「関係正常化」に向けた交渉が、反体制武装集団と治安当局の間で行われたと報じた。
他方、SANA(5月11日付)によると、ハーリディーヤ村、ガースィビーヤト・ナイーム村、キースィーン港、タッルドゥー市、ハーニク村、ハスヤー町西部で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、カフルズィーター市、タッル・マラフ村、ウワイナ村、アシャーリナ村などが軍の空爆・砲撃を受けた。
一方、SANA(5月11日付)によると、ムーリク市郊外で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス県では、シリア人権監視団によると、カダム区を軍が砲撃する一方、ジャウバル区でジハード主義武装集団と交戦した。
一方、SANA(5月11日付)によると、ジャウバル区で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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クナイトラ県では、シリア人権監視団によると、カフターニーヤ町を軍が砲撃、また同村周辺で反体制武装集団と交戦した。
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ダルアー県では、ハイサム・ナッサールを名乗る活動家がARA News(5月11日付)に対して、サイダー町を軍ヘリコプターが「毒ガスを装填した樽爆弾」を投下し、市民4人が死亡、15人が負傷したと主張した。
一方、SANA(5月11日付)によると、ズバイラ村、ラジャート高原一帯、ナワー市、ウンム・アウサジュ村、アトマーン村、ズィムリーン村郊外、アレッポ市各所で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
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ダマスカス郊外県では、SANA(5月11日付)によると、ダイル・アサーフィール市郊外、ザバディーン市郊外、ドゥマイル市東部、ザバダーニー市郊外の山岳地帯で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、外国人戦闘員らを殺傷、拠点・装備を破壊した。
またマアルーラー市、ジャブアディーン町で反体制武装集団戦闘員41人が当局に身柄投降した。
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イドリブ県では、SANA(5月11日付)によると、カフルルーマー村、ビンニシュ市、マアッル・シャムサ村で、軍が反体制武装集団の追撃を続け、複数の戦闘員を殺傷、拠点・装備を破壊した。
AFP, May 11, 2014、AP, May 11, 2014、ARA News, May 11, 2014、Champress, May 11, 2014、al-Hayat, May 12, 2014、Kull-na Shuraka’, May 11, 2014、al-Mada Press, May 11, 2014、Naharnet, May 11, 2014、NNA, May 11, 2014、Reuters, May 11, 2014、SANA, May 11, 2014、UPI, May 11, 2014などをもとに作成。
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