イドリブ県では、シリア人権監視団によると、シャーム解放機構が軍事・治安権限を握るイドリブ市とバーブ・ハワー国境通行所を結ぶ街道で、トルコ軍の車輌の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発し、装甲車1輌が大破、トルコ軍兵士2人が死亡、4人が負傷した。
その後、9月12日には重傷を負っていたトルコ軍兵士1人死亡、死者は3人となった。
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爆発発生直後、アンサール・アビー・バクル・スィッディーク連隊が声明を出し、関与を認めた。
「イドリブ・ビンニシュ街道にあるシャーム解放機構の検問所近くで「NATOトルコ」軍の装甲車を狙う」と題された声明の全文は以下の通り。
アンサール・アビー・バクル・スィッディーク連隊の分隊の一つが金曜日(10日)晩、イドリブ・ビンニシュ街道にあるいわゆるシャーム解放機構の検問所近くで、「NATOトルコ」軍の装甲車を即席爆弾で狙った。アッラーのおかげにより、装甲車が大破、中にいた者たちが死傷した。
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一方、トルコのフルシ・アカル国防大臣は、トルコ軍兵士2人が殺害されたのを受けて、シリアとの国境地帯を訪問し、ヤシャル・ギュレル参謀長、ムサ・アヴセヴェル陸軍司令官らと会合を開き、現地情勢への対応について協議した。
アカル国防大臣らは、会合後、負傷者が搬送された病院を慰問した。
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なお、シリア人権監視団は9月10日、イドリブ市とカファルヤー町を結ぶ街道で、トルコ軍の車列の通過に合わせて、道路に仕掛けられていた爆弾が爆発したと発表していた。
AFP, September 11, 2021、ANHA, September 11, 2021、al-Durar al-Shamiya, September 11, 2021、Reuters, September 11, 2021、SANA, September 11, 2021、SOHR, September 11, 2021、September 12, 2021などをもとに作成。
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