エジプトのサーミフ・シュクリー外務大臣は、MBCマスル(10月2日付)の電話インタビューのなかで、第?会国連総会開催中の9月24日にファイサル・ミクダード外務在外居住者大臣と会談したことに言及し、アラブ世界の安全保障を維持するうえでシリアとエジプトが中軸的な役割を担っているとしたうえで、シリアが危機から脱し、アラブ世界においてあるべき地域を回復するためにエジプトが役割を果たす決意をしたと述べた。
シュクリー外務大臣の主な発言は以下の通り。
ミクダード外務在外居住者大臣との会談は、シリアが危機から脱し、主権と領土の独立を回復し、アラブのゆりかごに復帰するためにエジプトがどのように貢献し得るかを明らかにすること
が目的だった…。会談は、治安状況の改善などシリアでの事態の好転を背景としたものだ。エジプトは姉妹国であるシリアの国民、両国の歴史的関係に関心を寄せており、エジプトとシリアの間には、アラブ民族安全保障を維持するうえで常に重要な役割がある。
シリア国民が過去10年間に被ったものは確かに痛ましいものだった。だが、進展があり、軍事的な動きは収まった。シリアの危機の突破口を作り出しシリア国民の望みを実現し、過去数年間にわたって苛まれてきた被害から逃れさせることが重要だ。
エジプトは姉妹国を支援し、国民の意思を支え、いかなる陰謀や思惑も排除して、彼らの利益に基づき対処したい。
(ミクダード外務在外居住者大臣との会談は)率直なもので、両国民、両国政府の関係に大いなる関心を持っていた…。エジプトはシリアが危機から脱し、アラブ民族安全保障の枠組みのなかであるべき地位を回復するために効果的な役割を果たす決意をした。
AFP, October 2, 2021、ANHA, October 2, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 2, 2021、MBC Maser, October 2, 2021、Reuters, October 2, 2021、SANA, October 2, 2021、SOHR, October 2, 2021などをもとに作成。
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