イドリブ県では、シリア人権監視団によると、爆発物が装着されたイラン製と思われる無人航空機(ドローン)2機が「決戦」作戦司令室の支配下にあるザーウィヤ山地方に飛来、「決戦」作戦司令室が重火器で迎撃、1機はバイニーン村近郊に墜落、もう1機は空中で爆発した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
一方、「決戦」作戦司令室は、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市、ミラージャ村一帯を砲撃した。
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ハマー県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるガーブ平原のマナーラ村(タンジャラ村)を砲撃した。
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アレッポ県では、シリア人権監視団によると、「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるアルナーズ村を砲撃した。
これに対して、シリア軍も「決戦」作戦司令室の支配下にあカフル・ヌーラーン村、タカード村、カフル・アンマ村、マクラビース村一帯を砲撃した。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を13件(イドリブ県5件、ラタキア県1件、アレッポ県6件、ハマー県1件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は5件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を7件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, October 5, 2021、ANHA, October 5, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 5, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 5, 2021、Reuters, October 5, 2021、SANA, October 5, 2021、SOHR, October 5, 2021などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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