ジュヌード・シャームを率いるムスリム・アブー・ワリード・シーシャーニー氏はシャーム解放機構への対決姿勢を鮮明に(2021年10月23日)

チェチェン人やレバノン人戦闘員から構成されるジュヌード・シャームを率いるムスリム・アブー・ワリード・シーシャーニー氏はテレグラムを通じて音声声明を出し、シャーム解放機構への対決姿勢を鮮明に示した。

声明でのシーシャーニー氏の主な発言は以下の通り。

我々の隊列にダーイシュ(イスラーム国)のメンバーがいるとシャーム解放機構は吹聴しているが…、これは嘘で侮辱だ。
我々はシャーム解放機構との戦いをまったく望んでいない。我々はシャーム解放機構との紛争を避けるためにトルコマン山地方に退去した。
なぜ、シャーム解放機構はありもしない紛争を作ろうとするのだ。
我々は、シャーム解放機構が刑務所内の囚人に対して拷問や抑圧を行っていることを知っている…。我々が武器を引き渡すことはない。彼らの刑務所のなかではなく、誇りをもって死ぬことを選ぶ。

シャーム解放機構は6月、ジュヌード・シャームにイドリブ県から退去を要請していた。

AFP, October 24, 2021、Alsouria.net, October 24, 2021、ANHA, October 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2021、Reuters, October 24, 2021、SANA, October 24, 2021、SOHR, October 24, 2021などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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