イドリブ県では、シリア人権監視団によると、ロシア軍戦闘機が「決戦」作戦司令室がシリア政府の支配下にあるM4高速道路沿線のジスル・シュグール市の砂糖工場一帯、クファイル村一帯を爆撃した。
「決戦」作戦司令室は、シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構とトルコの庇護を受ける国民解放戦線(シリア国民軍)などからなる武装連合体。
シリア軍も、トルコ軍が各所に拠点を設置しているザーウィヤ山地方のカンスフラ村、スフーフン村、カフル・ウワイド村、ファッティーラ村一帯を砲撃した。
一方、「決戦」作戦司令室支配地各所に展開するトルコ軍部隊が、シリア政府の支配下にあるM5高速道路沿線のバービーラー村を砲撃した。
また、「決戦」作戦司令室はダーディーフ村近郊で自作の偵察用小型無人航空機(ドローン)1機を撃破した。
同監視団によると、トルコ軍は前日夜に、シリア政府の支配下にあるサラーキブ市一帯に配置している部隊が戦闘態勢に入っていた。
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ロシア国防省は声明を出し、過去24時間で「緊張緩和地帯設置にかかる覚書」への違反を7件(イドリブ県2件、ラタキア県3件、アレッポ県1件、ハマー県1件)確認したと発表した。
シリア政府によると、停戦違反は0件。
一方、トルコ側の監視チームは、停戦違反を14件確認したと発表した(ただし、ロシア側はこれらの違反を確認していない)。
AFP, October 24, 2021、ANHA, October 24, 2021、al-Durar al-Shamiya, October 24, 2021、Ministry of Defence of the Russian Federation, October 24, 2021、Reuters, October 24, 2021、SANA, October 24, 2021、SOHR, October 24, 2021などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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