潘基文国連事務総長は安保理決議第2118号の実施状況に関する8回目の報告書を安保理に提出した。
報告書のなかで、潘事務総長は、化学兵器関連物質の廃棄完了の期限である6月30日以降も化学兵器禁止機関・国連合同派遣団の活動任期を延長することを提言した。
そのうえで、国内に残されている8%の化学兵器関連物質を早急にラタキア港に移送するようシリア政府に求めた。
一方、ハマー県カフルズィーター市などでの塩素ガス使用疑惑に関して、潘事務総長は、化学兵器禁止機関の専門家12人が調査のためにシリアに滞在しているとしたうえで、すべての当事者に調査への協力を求めた。
**
国連の潘基本文事務総長は声明を出し、ダルアー市の選挙応援テントに対する反体制武装集団の迫撃砲での攻撃(23日)に関して、民間人への無差別攻撃が国際法、人権法に反すると批判する一方、紛争の停止と犯罪者処罰をめぐる国際社会の足並みの乱れと無力に強い遺憾の意を示した。
**
『ハヤート』(5月25日付)は、オーストラリア、ルクセンブルク、ヨルダンが、シリア政府の許可なく周辺諸国からの人道支援物資搬入を認める国連安保理決議案を作成、近く安保理に提出すると報じた。
AFP, May 24, 2014、AP, May 24, 2014、ARA News, May 24, 2014、Champress, May 24, 2014、al-Hayat, May 25, 2014、Kull-na Shuraka’, May 24, 2014、al-Mada Press, May 24, 2014、Naharnet, May 24, 2014、NNA, May 24, 2014、Reuters, May 24, 2014、SANA, May 24, 2014、UPI, May 24, 2014などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
イドリブ県では、テレグラムの「…
イランを訪問中のバッサーム・サ…