2014年5月25日0時0分をもって任期終了となったミシェル・スライマーン前大統領は、バアブダー市にある大統領宮殿を去り、故郷のアムシート市(レバノン山地県ジュバイル郡)に「凱旋」、住民らの歓迎を受けた。
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ヒズブッラーのハサン・ナスルッラー書記長は解放記念日に合わせてテレビ演説を行った。
演説において、ナスルッラー書記長は、ミシェル・スライマーン大統領の任期終了によって「憲政上の真空」が生じたことに関して「一部の党派がいうような深刻な事態であったとしても…静かに、そして緊迫せず」対処するよう呼びかけ、「国際情勢や地域情勢の変化を待つのではなく、大統領を選出することで、この段階を可能な限り短縮する」と強調した。
また大統領選挙を「真に国内的な問題」だとしたうえで、「真に人気があり…、この困難な時期を乗り越えることができるとすべての党派が再確認できる大統領」、「レジスタンスに反抗せず、レジスタンスを後退させないような大統領」を選出すべきだと述べた。
そのうえで、「対立的な候補者」の登場によって、こうした大統領の選出が妨げられ、スライマーン前大統領の任期延長が画策されたと主張、レバノン軍団のサミール・ジャアジャア代表、そして3月14日勢力を暗に批判した。
一方、シリア情勢について、ナスルッラー書記長は「シリアは勝利し、レジスタンス枢軸は勝利する」と述べた。
また「シリアは大統領選挙に向かっており…、自称「シリアの友」による外国からの脅迫や嘲りには妨害、制止などできない」と付言した。
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マロン派のビシャーラ・ラーイー総大司教は、ローマ法王フランシスコとともに、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸のベツレヘム市を訪れ、マフムード・アッバース大統領と会談した。
NNA(5月25日付)によると、アッバース大統領はラーイー総大司教に、エルサレムの星勲章を授与した。
会談でラーイー総大司教は、エルサレムを首都とするパレスチナ国家樹立への支持を表明した。
AFP, May 25, 2014、AP, May 25, 2014、ARA News, May 25, 2014、Champress, May 25, 2014、al-Hayat, May 26, 2014、Kull-na Shuraka’, May 25, 2014、al-Mada Press, May 25, 2014、Naharnet, May 25, 2014、NNA, May 25, 2014、Reuters, May 25, 2014、SANA, May 25, 2014、UPI, May 25, 2014などをもとに作成。
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