トルコ軍とシリア国民軍がハサカ県タッル・タムル町、アブー・ラースィーン町一帯を激しく砲撃、住民多数負傷(2021年12月22日)

ハサカ県では、ANHA(12月22日付)、SANA(12月22日付)によると、トルコ軍とシリア国民軍がシリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるタッル・タムル町近郊のウンム・カイフ村を激しく砲撃した。

これに対して、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍(タッル・タムル軍事評議会)が砲撃で応戦し、シリア国民軍と交戦した。

この戦闘で、シリア国民軍の戦闘員3人が死亡、1人が負傷した。

トルコ軍とシリア国民軍はまた、シリア政府と北・東シリア自治局の共同支配下にあるアブー・ラースィーン(ザルカーン)町を砲撃した。

トルコ軍はさらに、アブー・ラースィーン町に近いルバイアート村、バスィース村、ダーダー・アブダール村、ヒルバト・シャイール村、アッシリア教徒が暮らすタッル・シャンナーン村を砲撃した。

砲撃は、占領下のいわゆる「平和の泉」地域に展開する部隊だけでなく、トルコ本国に展開する部隊によっても行われた。

一連の砲撃で、女性1人を含む4人が負傷した。



このほか、SANAなどによると、マアバダ(カルキールキー)町に近い国境でトルコ軍国境警備隊が住民に向けて機関銃を発砲し、1人を殺害した。

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アレッポ県では、ANHA(12月22日付)によると、トルコ占領下のマーリア市に近いハルバル村に展開するシリア軍部隊もシリア国民軍に所属するムウタスィム旅団の軍用車を地対地ミサイルで攻撃、これを破壊した。

シリア人権監視団によると、砲撃を行ったのはシリア軍ではなく、シリア民主軍に近いアフリーン解放軍団だという。

シリア人権監視団によると、シリア民主軍とシリア国民軍はまた、カフル・カルビーン村一帯で交戦した。

AFP, December 22, 2021、ANHA, December 22, 2021、al-Durar al-Shamiya, December 22, 2021、Reuters, December 22, 2021、SANA, December 22, 2021、SOHR, December 22, 2021などをもとに作成。

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