反体制系サイトのオリエント・ニュース(1月3日付)は、クルド民族主義組織の民主統一党(PYD)が主導する自治政体の北・東シリア自治局や人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支配下にあるダイル・ザウル県、ハサカ県内のモスクで窃盗や略奪が深刻化していると伝えた。
シリア民主軍が犯人の追跡を十分に行っていないことが原因だという。
同ニュースの特派員によると、例えば、ハサカ市にあるウムラーン・モスクでは、12月24日、発電機や電気ケーブルが盗まれたという。
ウムラーン・モスクが窃盗被害に遭ったのは、過去18日間で3度目だという。
また12月22日には、同市内のサラーフッディーン・モスク(西ヌシューワ地区)で絨毯や拡声器が、フルカーン・モスク(アスカリー地区)でバッテリー、募金箱に納められていた募金が盗まれたという。
一方、ダイル・ザウル県でも、12月24日、サブハ町にあるイーマーン・モスクのムアッズィンの部屋に空き巣が入り、金品が盗まれ、その数日前にはハジーン市にあるアッブード・アクラ・モスクでバッテリーなどが盗まれたという。
AFP, January 3, 2022、ANHA, January 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 3, 2022、Orient News, January 3, 2022、Reuters, January 3, 2022、SANA, January 3, 2022、SOHR, January 3, 2022などをもとに作成。
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