バレル米国務省シリア問題担当副特使(大使)がカーミシュリー市の北・東シリア自治局の渉外関係委員会本部を訪問、イラク・クルディスタン自治政府が一方的に閉鎖したフィーシュ・ハーブール国境通行所(スィーマルカー国境通行所)再開に向けて取り組む意思を示す(2022年1月4日)

米国務省シリア問題担当副特使のマット・バレル大使が、ハサカ県のカーミシュリー市にある北・東シリア自治局の渉外関係委員会本部を訪問し、同局のアブドゥルカリーム・ウマル共同議長、ファナル・カイート共同副議長、アビール・イーリヤー共同副議長らと会談した。
渉外関係局 委員会

ANHA(1月4日付)によると、会談では、政治、経済にかかる問題について意見を交わし、バレル大使は昨年12月16日にイラク・クルディスタン自治政府が一方的に閉鎖したフィーシュ・ハーブール国境通行所(シリア側はハサカ県スィーマルカー国境通行所)再開に向けて取り組む意思を示した。

一方、イラク・クルディスタン民主党の部隊によって殺害されたクルディスタン労働者党(PKK)の民兵組織である人民防衛部隊(HPG)所属のカリーラー(カレラ)部隊のメンバー5人の遺体引き渡しを求めて、北・東シリア自治局ジャズィーラ地域の殉教者遺族機構がスィーマルカー国境通行所前の広場にテントを設置して続けている座り込みデモにカフターニーヤ(ディルベ・スピーイェ)市の住民らが交代で参加、テント前で抗議行動を行った。

AFP, January 4, 2022、ANHA, January 4, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 4, 2022、Reuters, January 4, 2022、SANA, January 4, 2022、SOHR, January 4, 2022などをもとに作成。

(C)青山弘之 All rights reserved.

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