北・東シリア自治局の内務治安部隊(アサーイシュ)の総司令部は声明を出し、シリア政府と北・東シリア自治局が共同支配するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に関して、グワイラーン地区を完全に包囲し、同地区およびその周辺地区で実行犯・脱獄者らを逮捕に向けた掃討作戦を行っていると発表した。
声明によると、20日に発生した事件では、アサーイシュの隊員1人が死亡、7人が負傷したという。
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ANHA(1月22日付)によると、グワイラーン地区に隣接するズフール地区、グワイラーン刑務所一帯では、アサーイシュが人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の支援を受けてダーイシュのメンバーらと交戦を続けた。
また、ハサカ市北西のヒルバト・イリヤース村、トゥワイナ村でダーイシュのスリーパーセルのアジトを急襲し、これを掃討した。
一方、シリア人権監視団によると、米主導の有志連合の車列がシリア民主軍、アサーイシュを支援するためにグワイラーン刑務所に派遣された。
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ANHAによると、アサーイシュと人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍は1月20日以降、グワイラーン刑務所一帯での戦闘や捜索で新たにダーイシュ・メンバー27人を殺害した。
一方、シリア民主軍広報センターによると、シリア民主軍、アサーイシュ側はこれまでに17人が死亡、23人が負傷しているという。
シリア人権監視団によると、死者は102人で、うち61人がダーイシュ、34人がシリア民主軍テロ撲滅部隊(YAT)、アサーイシュ、刑務所の守衛、7人が民間人だという。
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シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の管理下にあるフール・キャンプ(ハサカ県)内にあるダーイシュ(イスラーム国)メンバーの家族を収容するブロック内で、複数の女性がグワイラーン刑務所との連帯を指示するシュプレヒコールを連呼し、襲撃・脱獄に支持を表明した。
AFP, January 22, 2022、ANHA, January 22, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 22, 2022、Reuters, January 22, 2022、SANA, January 22, 2022、SOHR, January 22, 2022などをもとに作成。
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