シリア政府と北・東シリア自治局が共同統治するハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱は人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍による前日の刑務所完全制圧宣言後も、刑務所内とその周辺で散発的な戦闘が行われた。
シリア人権監視団によると、刑務所内およびその周辺で、シリア民主軍と内務治安部隊(アサーイシュ)による捜索・掃討が続けられ、ダーイシュのメンバー12人が刑務所内で新たに殺害されたほか、5人が刑務所前で遺体で発見された。
これにより、1月20日以降の死者数は235人となった。
内訳はダーイシュ(イスラーム国)が173人、シリア民主軍、アサーイシュ、刑務所守衛が55人、住民が7人。
なお、ダーイシュ・メンバー数十人が依然として刑務所内に立て籠もっているという。
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ANHA(1月27日付)によると、北・東シリア自治局の社会問題委員会(社会問題労働省に相当)のハンダリーン・スィーヌー共同議長、避難民問題局のシャイフムース・アフマド局長、ハサカ地区評議会のファールーク・トゥーズー共同副議長、児童保護局のハーリド・ジャブル共同局長らからなる使節団が、同自治局支配地内に設置されている収容センターで避難生活を送るグワイラーン地区とズフール地区の住民を慰問した。
使節団は、198世帯以上の避難住民に対して支援物資を配給した。
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一方、SANA(1月27日付)によると、ガッサーン・ハリール県知事が、市内の治安厳戒地区に設置された仮設収容センターを訪問し、グワイラーン地区、ズフール地区から避難した住民を慰問した。
SANA(1月27日付)によると、治安厳戒地区に避難した住民の数は4,000人を越え、県社会問題労働局が関係当局とともに設置した7つの収容センターに収容されている。
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このほか、SANA(1月27日付)によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱を受けて、ユーフラテス大学ハサカ分校のジャマール・アブドゥッラー分校長が第1学期の期末試験の実施を2月6日に延期すると発表した。
AFP, January 27, 2022、ANHA, January 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2022、Reuters, January 27, 2022、SANA, January 27, 2022、SOHR, January 27, 2022などをもとに作成。
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