シリア民主軍は声明でグワイラーン刑務所制圧作戦の犠牲者11人の氏名などを公表(2022年1月27日)

人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の広報センターは声明を出し、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市内のグワイラーン地区(北・東シリア自治局支配下)にあるグワイラーン刑務所(工業高校)でのダーイシュ(イスラーム国)メンバーの襲撃・脱獄事件に伴う混乱を鎮圧するための「人民の金槌」作戦で死亡した兵士の詳細を発表した。


声明の骨子は以下の通り:

トルコの国家がテロ組織ダーイシュと関係があることが改めて直接明らかになった。トルコ占領下のスィリー・カーニヤ(ラアス・アイン)、ギレ・スピ(タッル・アブヤド)から進入したテロ組織ダーイシュの傭兵200人以上が、テロ組織ダーイシュの傭兵5,000人以上を収容するハサカ市のスィナーア刑務所(グワイラーン刑務所)に対する大規模な攻撃を計画した。刑務所からの傭兵の脱獄を試みることで、この地域での集団虐殺を起こし、これを制圧しようとした。
テロ組織ダーイシュの傭兵は1月20日、19時30分に、爆弾を仕掛けた車複数台を用いて刑務所を攻撃し、刑務所に収容されている傭兵を脱獄させようとした。
我が部隊が迅速に介入し、攻撃開始当初にこれを制圧した。我が戦闘員は反撃に対して最大限の警戒を行うとともに、ダーイシュの傭兵に対する英雄的な抵抗を行った。これにより、この地域を占領しようとする計略を頓挫させ、いわゆるカリフ国再生の可能性を永遠に葬り去った。
占領国家トルコはこの攻撃を通じて、彼らが恋焦がれてきた白昼夢が実現すると想像していた。だが、我が戦闘員はこうした偽りの希望の息の根を止めた。
我が戦闘員は男女ともに特筆すべき英雄的行為と大いなる抵抗を見せた。最初の2日で我が戦闘員11人が、崇高なる抵抗と犠牲の前例となり、殉教者に列せられた。彼らの抵抗は、数千と言う殉教者がそのために命を捧げた革命の成果を我が人民がしっかりと守っていることを改めて示した。
我々は改めて、我が人民に対して、殉教者たちの道を進み続け、彼らの血によって実現した成果を守ることを誓約する。
以下が殉教者である。
1. ニックネーム:アーワーズ・ウールミーヤ
本名:ナスリーン・アフマド
母:バディーア
父:ジャミール
出身地:アレッポ
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月22日

2. ニックネーム:ジャミール・ハルハリー
本名:ジャミール・ウースー
母:ナーイラ
父:ハサン
出身地:コバネ
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月20日

3. ニックネーム:アフマド
本名:アフマド・ナースィル
母:サバーフ
父:ガーズィー
出身地:ハサカ
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月22日

4. ニックネーム:アナス・ハサカ
本名:サフヤーン・アフマド
母:マリヤム
父:ハミード
出身地:ハサカ
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月20日

5. ニックネーム:アイヤール
本名:アイヤール・アリー
母:アムシャ
父:ハミード
出身地:ダイリーク
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月22日

6. ニックネーム:トゥールフダーン・ファーラーシーン
本名:ウスマーン・ウスマーン
母:イブラ
父:マフムード
出身地:コバネ
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月22日

7. ニックネーム:フサイン
本名:フサイン・ハサン
母:ハディージャ
父:アブドゥルバーキー
出身地:アームーダー
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月22日

8. ニックネーム:アドナーン
本名:アドナーン・ウバイド
母:アルヤー
父:アウダ
出身地:ハサカ
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月22日

9. ニックネーム:ウムラーン
本名:ウムラーン・ハリーフ
母:ザフラ
父:スライマーン
出身地:ダルバースィーヤ
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月22日

10. 本名:ルワイユ・フサイン
母:カトバー
父:アブドゥルハミード
出身地:アームーダー
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月22日

11. ニックネーム:マイターン・カーミシュロー
本名:ムハンマド・アフマド
母:ファトヒーヤ
父:フサイン
出身地:カーミシュロー
殉教地・日付:ハサカ市、2022年1月20日

AFP, January 27, 2022、ANHA, January 27, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 27, 2022、Reuters, January 27, 2022、SANA, January 27, 2022、SOHR, January 27, 2022などをもとに作成。

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