ハサカ県では、シリア人権監視団によると、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるハサカ市のグワイラーン刑務所(北・東シリア自治局管理下)からダーイシュ(イスラーム国)のメンバー数十人が、同地への襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱のなか、人民防衛隊(YPG)主体のシリア民主軍の追跡を逃れて逃亡に成功した。
また、グワイラーン刑務所では新たにダーイシュ・メンバーの遺体22体が発見された。
同監視団によると、刑務所を襲撃したダーイシュのメンバーらは、刑務所職員らを首を切り落として殺害、遺体を焼くなどの残忍な行為を働いていたという。
惨殺された職員のほどんとは、アレッポ県アイン・アラブ(コバネ)市の出身者だという。
これにより、1月20日以降の戦闘などでの死者は、373人となった。
内訳は、ダーイシュ・メンバーが268人、シリア民主軍、内務治安部隊(アサーイシュ)、刑務所周平が98人、住民が7人。
一方、シリア民主軍広報センターは声明を出し、1月20日にダーイシュ(イスラーム国)のスリーパーセルの襲撃を受け、ダーイシュ・メンバーが立て籠もりを続けていたグワイラーン刑務所内で捜索・掃討作戦を終了したと発表した。
ANHA(1月30日付)が伝えた。
また、SANA(1月30日付)によると、シリア赤新月社のハサカ県支部が、ハサカ市のグワイラーン刑務所の襲撃・脱獄事件に伴う戦闘と混乱を受けて、北・東シリア自治局の支配下にあるグワイラーン地区、ズフール地区から政府支配下の治安厳戒地区に避難した住民に支援物資の配給を続けた。
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ダイル・ザウル県では、ANHA(1月30日付)によると、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるアブー・ハマーム市、アブー・ハルドゥーブ村でシリア民主軍に所属するハジーン軍事評議会がダーイシュ(イスラーム国)のメンバー9人を逮捕した。
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ラッカ県では、SANA(1月30日付)によると、シリア民主軍が県東部のライヤーシュ村の民家で強制捜査を行い、住民多数を拘束した。
AFP, January 30, 2022、ANHA, January 30, 2022、al-Durar al-Shamiya, January 30, 2022、Reuters, January 30, 2022、SANA, January 30, 2022、SOHR, January 30, 2022などをもとに作成。
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