ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は、米国がイドリブ県での特殊作戦でダーイシュ(イスラーム国)のアブー・イブラヒーム・クラシー指導者を暗殺したと発表したことに関して、「シリアの治安を保障する唯一の方法はシリアの合法的な当局が全土掌握を回復することにある」と述べた。
また、クラシー指導者がイドリブ県内に潜伏していたことに関して、「シリアの当局が掌握していないこの地域が今も国際テロリストによって安全な避難場所として利用されていることを示す証拠だ」としたうえで、「このことは、イドリブ県におけるテロの温床を早急に根絶する必要を示すもので…、現状が続けばテロ組織を利することになる」と警鐘を鳴らした。
米軍の作戦で民間人が犠牲になったことについては、「注意深く調査の実施」が求められていると述べ、「民間人が犠牲になるのを回避するため、軍事力を用いて精密作戦を計画するにあたっては、標的を性格に確定する必要がある」と強調した。
ザハロワ報道官はさらに「ロシアはシリア領内で国際テロの温床を壊滅するために貢献してきた」と力説した。
RT(2月3日付)などが伝えた。
AFP, February 3, 2022、ANHA, February 3, 2022、al-Durar al-Shamiya, February 3, 2022、Reuters, February 3, 2022、RT, February 3, 2022、SANA, February 3, 2022、SOHR, February 3, 2022などをもとに作成。
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