『クドス・アラビー』(3月7日付)は、国防隊のキリスト教徒司令官がロシア軍を支援するため、ウクライナに戦闘員を派遣する用意があると表明した。
シリア人ジャーナリストのハマーム・イーサー氏によると、ウクライナへの戦闘員派遣の意思を表明したのはハマー県スカイラビーヤ郡で国防隊の司令官を務めているナービル・アブドゥッラー氏。
アブドゥッラー氏と彼が指揮する部隊は、ロシアから多大な支援を受け、対人ミサイル、暗視装置、地雷・爆発物探知機などを入手していたという。
アブドゥッラー氏自身はロシアとの密接な関係を隠し立てせず、これまでに度々モスクワを訪問している。
シリアの複数の軍事筋によると、スカイラビーヤ郡の国防隊は、ロシア軍とともにハマー県、イドリブ県での反体制派との戦闘や、シリアの中部砂漠地帯でのダーイシュ(イスラーム国)との戦闘に参加している。
3月5日には、アブドゥッラー氏がフェイスブックの自身のアカウント(https://www.facebook.com/profile.php?id=100034240956360)で、ロシア軍士官と撮った写真を公開している。
この写真には、「ウォロディミル・ゼレンスキー」が書かれたブタも映っている。
このブタはその後殺され、ロシア軍士官に振る舞われたようだという。
なお、『イズベスチヤ』(3月7日付)は、ロシア軍がスカイラビーヤ市とムハルダ市に人道支援を搬入、これに対してアブドゥッラー氏らがロシア国民とロシア軍との連帯を表明する集会を行う様子が報じた。
AFP, March 8, 2022、ANHA, March 8, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 8, 2022、al-Quds al-‘Arabi, March 7, 2022、Reuters, March 8, 2022、SANA, March 8, 2022、SOHR, March 8, 2022などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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