シリアのアル=カーイダであるシャーム解放機構が軍事治安権限を握る北西部のいわゆる「解放区」、トルコの占領下にある北部のいわゆる「ユーフラテスの盾」地域、「オリーブの枝」地域、「平和の泉」地域各所で、「シリア革命」11周年(3月15日)に合わせて大規模な記念デモ集会が組織され、住民ら多数が参加し、自由、尊厳の実現、革命の成就などを訴えた。
デモが行われたのは、イドリブ県のイドリブ市(サブア・バフラート広場)、アレッポ県のバーブ市、アターリブ市、アアザーズ市、アフタリーン市、マーリア市。
デモではまた、ウクライナへの連帯、ロシアへの制裁支持が表明された。
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シリア人権監視団、イナブ・バラディー(3月15日付)によると、同様のデモは、ダイル・ザウル民政評議会(北・東シリア自治局)の支配下にあるダイル・ザウル県北部のアズバ村など複数の村々でも行われた。
北・東シリア自治局支配地域で「シリア革命」記念デモが行われるのが今回が初めて。
ハサカ県では、シリア人権監視団によると、北・東シリア自治局の支配下にあり、米軍も違法に駐留するシャッダーディー市近郊のハリーリー村で、住民がパンや燃料の不足に抗議するデモを行った。
一方、シリア政府と北・東シリア自治局の共同統治下にあるカーミシュリー市内では、車に乗った武装集団が住民を襲撃、銃で撃ち殺害した。
AFP, March 15, 2022、ANHA, March 15, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 15, 2022、‘Inab Baladi, March 15, 2022、Reuters, March 15, 2022、SANA, March 15, 2022、SOHR, March 15, 2022などをもとに作成。
(C)青山弘之 All rights reserved.
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