ベルギーのブリュッセルで開かれていた主要7カ国(G7)首脳会議は共同声明を発表して閉幕した。
『読売新聞』(6月6日付朝刊)によると、同声明でのシリアに関する文言(要旨)は以下の通り:
「16万人以上を殺害し、930万人を人道支援が必要な状況に置いたアサド政権の残虐性を強く非難する。6月3日の偽りの大統領選挙を非難する。シリアにおいて、アサドに未来はない。統一された民主的なシリアというビジョンに基づき、完全な行政権を執行し、相互の同意により合意される移行期統治機関を求めるジュネーブ合意を支持する。
シリア政府による国際人道法、人権侵害、無差別砲撃・空爆を強く非難する。過激派組織も重大な人権侵害を犯している証拠がある。侵害に責任を有する人々は追究されねばならない。国際法を順守するというシリア革命反体制勢力国民連立、自由シリア軍(参謀委員会)の約束を歓迎する。シリアで行われている深刻な犯罪行為に関し、国際刑事裁判所への付託を承認し、説明責任を求める国連安保理決議案に反対するロシアと中国の拒否権行使の決定に遺憾の意を表明する。
シリアからの難民流入に耐えている周辺諸国への支援を決意し、人道支援に関する国連安保理決議を履行できていないことを遺憾に思う。すべての紛争当事者に、必要なすべての人々に対する支援を認めるよう要請し、国連安保理によるさらなる緊急行動を支持する。
国境を横断する支援を含め、人道支援を主体に支援を行う。国際社会に、シリア・周辺諸国向けの国連アピールの巨額の資金ニーズを満たすことを求める。シリアに流入している外国人戦闘員による脅威に対処するための努力を強化する。
化学物質の度重なる使用疑惑を深く懸念し、シリアにおけるすべての当事者に、化学兵器禁止機関の調査団に全面協力するよう求める。シリアに廃棄に向けた残りの化学兵器の速やかな搬出を確保するため、国連安保理決議、OPCW執行理事会決定、化学兵器禁止条約における義務を順守するとともに、直ちに製造施設を破壊し、OPCWへの申告に関するすべての質問に回答するよう求める。
AFP, June 5, 2014、AP, June 5, 2014、ARA News, June 5, 2014、Champress, June 5, 2014、al-Hayat, June 6, 2014、Kull-na Shuraka’, June 5, 2014、al-Mada Press, June 5, 2014、Naharnet, June 5, 2014、NNA, June 5, 2014、Reuters, June 5, 2014、SANA, June 5, 2014、UPI, June 5, 2014などをもとに作成。
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