アサド大統領は首都ダマスカスで3月15日から18日に、開催されていた国際教会会議に出席していたシリア内外のキリスト教会諸派、人道・社会・開発関連団体の代表らと対話集会を開いた。
SANA(3月20日付)によると、アサド大統領は対話集会のなかで以下のように発言した。
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信条的側面は非常に重要な側面だ。だが、日々の生活の側面も同じく重要だ。それゆえ、会議が担っていた今回の教会および社会のイニシアチブには、多くのメッセージを与えた。そのなかでもっとも特筆すべきは、多くの団体や組織からなるシリアの宗教的・社会的構造が宗教的な側面に限られず、社会的義務、開発における役割を果たしたということだ。なぜなら、それは、差別なく援助と貢献を行った。
シリアのキリスト教徒市民は来客ではないし、一時だけの市民でもなく、パートナーなのだ。このパートナーシップには、労働と生産という名前がある。
開発事業の本質は、社会的バランスを維持することにある。
この大会において提供された対話、集団としての考察の機会が与えられ、あらゆる思考、問題提起をフォローアップする仕組みが確立し、シリアにより広く、より良い結果がもたらされるかたちで議論が行われたことには意義があった。
キリスト教徒の(シリア国外に)強制的に移住させようとすることは、この地域に対する諸外国の計略における諸目標の根幹をなしている。だが、基本的にそれはイスラエルが狙っているものだ。なぜんら、この地域の国々が、それぞれ異なった色を盛った宗派からなる小国家に分断される時、「イスラエル」はこの自然の調和なかの一部になることができるからだ。だから、この地域の調和、多様性に富んだアイデンティティを維持することが必要で、それを守らねばならない。
AFP, March 20, 2022、ANHA, March 20, 2022、al-Durar al-Shamiya, March 20, 2022、Ministry of Defence of the Russian Federation, March 20, 2022、Reuters, March 20, 2022、SANA, March 20, 2022、SOHR, March 20, 2022などをもとに作成。
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